28  非認知能力のすすめ  心の強い幸せな子になる0〜10歳の家庭教育

第2章のポイント

 

*こどもに明確な「限界」を提示することで

「ここまでならやってもいい」と思える安心

感を与えることができる

*たくさんのルールをつくりすぎないこと

*年齢相応のルールをつくること

*ルールを決める話し合いに 子どもも参加

させること

*家族でルールをつくり自分で守らせること

によって 自己肯定感や達成感 自制心 自

主性などの非認知能力

*家族にとって本当に大切なことと どうで

もいいことを区別する

*子どもがルール

を守らない場合はじっくり話を聞き 親子で

丁寧んい対話する

*ルールを守ることが定着すれば子どもは成

長すればするほど手がかからなくなる

 

 

非認知能力」の育て方

   ボーク重子 著

   小学館  出版

26 『賢い子』は図鑑で育てる   究極の子育て

 話は少し逸れますがや 将棋には 知識だけ

でなく 発想力や判断力も必要でしょう。最近

は 史上最年少プロ棋士 藤井聡太七段(20

18年5月現在)の登場で注目されているもう

ひとつの能力があります。

 それは メンタルローテーションです。

 メンタルローテーションとは 頭の中で立体

を回転させて認識する力のことです。スポーツ

の世界では サッカーのパスやゴルフのライン

を読むための基礎能力としても知られています

ね。スポーツだけでなく メンタルローテーシ

ョンができると 立体思考が可能になります。

物事を掘り下げて考える力(垂直思考)や 結

びつけて考える力(水平思考)の事です。立体

思考は 賢さの土台をつくります。

 

 実は このメンタルローテーションも『図鑑

』を通して鍛えることができます。ただし 『

図鑑』をみるだけでは鍛えることができません。

 

 たとえば こうです。

 『図鑑』を見る

 ↓

 好奇心が刺激される

 ↓

 昆虫に夢中になる

 ↓

 実物を採集するために野山にでかける←ここが

重要!

 自分が今いる状況に 図鑑に載っていた知識を

照らし合わせて さらに手足を使いながら 野山

の地形を認識しながら 目当てのものを探す。

 この同時にいくつものタスクを処理している状

態で メンタルローテーションも鍛えられるので

す。

 野山のいびいつで 面一的でない地形を認識す

るためには 空間認知力が必要です。虫探しをし

ているだけで いろいろな能力が磨かれるのです

ね。

 

 また 山道では足腰も鍛えられ 体力もつくの

です!

 知育玩具では手先しか鍛えられませんが 図鑑

を好きになって好奇心を伸ばしていけば脳だけで

はなくし身体全体が鍛えられるのです。

 

 こうった点が 私が図鑑をおすすめする本質な

のです。

 図鑑はただ知識を得るだけの本ではないという

ことです。

 

 

「賢い子」は図鑑で育てる

      龍 靖之 著

      講談社 出版 

23 「自分で学ぶ子」の育て方

 例えば 「犬」だっけでなく 「小さくて

黒い犬」。「りんご」ではなく 「大きい赤

いりんごが三つ」など 何か一つのことを表

現する際にも しっかりとその特徴を自分自

身がつかむことができるだけでなく 相手に

伝えることができます。

 

 これらの言葉を覚えると 親も子もイライ

ラすることが減ります。5歳くらいまでの言

葉があまり出ない子供は 伝えたいことがあ

るのにうまく伝えることができず もどかし

い思いをしています。ちょうど 私たちが英

語を話すときのようなものです。「こう言い

たい」と思っても それに合う単語が出てこ

なくて表現できない・・・ということがあり

ますよね。小さな子供はいつもそんな思いを

抱えているのです。

 少なくともこれらの10の基礎概念を押さ

えておくと 子供は自分の意思を相手にうま

く伝えることができます。おかわりが欲しい

ときに「おかわり たくさん」と言うことが

できれば ちょっとしかもらえなくて癇癪を

起こすこともなくなります。ママが切ったス

イカを選ぶときに「大きいほう!」と言うこ

とができれば 小さな一切れを渡さて泣くこ

ともなくなるでしょう。いちごを食べたいと

きには「10個!」 カレーの中の人参は「

1個ね」とお願いすることができるかもしれ

ません。

 

 親もイライラすることが減るはずです。

 もし 時計の読み方を覚えてくれたら「8

時には家を出るからね」と前もって伝えるこ

とで 子供の準備がいつもより早くなるかも

しれません。「靴下がなーい!」と言う子に

「白い引き出しの真ん中だよ」と伝えること

ができれば 朝食の準備を中断して わざわ

ざ2階に上がって出してやらなくても 自分

で見つけることができるでしょう。

 

 10の基礎概念を覚えることで 親子の意

思疎通がうまくいくようになります。そして

それ以外に大切なのが 「8時までには準備

しなきゃ」「大きいほうが欲しいと伝えよう

」など 子供が自分の考えで 自分の考えを

うまく伝えることができるようになることで

す。これは自立の大きな一歩になるはずです。

 

「自分で学ぶ子」の育て方

      七田 厚 著

      幻冬舎 出版

25 『賢い子』は図鑑で育てる   究極の子育て

 

★図鑑で身につく力5憶力

 図鑑を読んで知識が身につくということは

つまり 脳に記憶する情報が増えることにな

ります。記憶とは 物事を忘れずに覚えてお

くことです。記憶は 繰り返せば繰り返すほ

ど 記憶力自体を高めることにつながります。

 コミュニケーションにおいても記憶力は重

要です。相手が話している内容を理解し 記

憶しながら自分の考えもまとめる。

 記憶力は思考力の基礎となるものです。

 思考と記憶の関係でわかりやすいイメージ

があるとしたら パソコンのメモリ容量でし

ょう。パソコンのメモリが充分に足りないと

思うような操作がっできませんよね。それに

似ています。そして 動きが鈍いパソコンに

は 動作環境をよりよくするためにメモリを

増設する方も多いでしょう。では 人間はど

うでしょうか?

 前述のように 人間の記憶力も増設する(

鍛える)ことができます。

 情報量の多い『図鑑』をたくさん読んでい

る子は 知識を増やすとともに記憶力も鍛え

ているのですね。

 その記憶力を支えているのは 脳の海馬や

前頭野といった部分で これからがきちんと

機能することで記憶が保たれています。

 イギリス・ロンドンのタクシードライバー

の海馬は大きいという 有名な話があります。

ロンドンのタクシー運転免許を取得するには

市内の数万通りの道順 そしてその地形を覚

える必要があり 3年から5年かかって何回

もテストを受ける必要があるそうです。そし

て 受験者の半分程度しか合格しない。

 その合格者 すなわちロンドンのタクシー

ドライバーの海馬は 一般の人に比べて大き

いそうです。

 また たとえば 将来の棋士は頭がいい人

の代表のように紹介されることが多いです。

将棋は 思考力を必要とするゲームです。頭

の中で 数十ある駒の動きを何十手先まで考

え 記憶し 戦っているそうです。

 記憶力は思考力の基盤なのです。 

 

 

「賢い子」は図鑑で育てる

      龍 靖之 著

      講談社 出版

28  非認知能力のすすめ  心の強い幸せな子になる0〜10歳の家庭教育

家族でも実践してみよう!

ワークシート 我が家のルールづくり

●基本ルール:子どもと話しながらルールを

決めるのが良いでしょう。我が家では互いに

尊敬の念を持っていないと家族が仲良くなれ

ないということや 嘘をついていたらお互い

のことがわからないといった話をしながら家

族が仲良くなれないということや 嘘をつい

ていたらお互いのことがわからないといった

話をしながら 家族にとって大事な4つの基

本ルールを決めました。「どんな家族だった

らいい?」を家族でお互いに話し合ってみま

しょう。

●DoルールとDon'tルール:基本ルールを決

めたら 次は

それを守るために各自がどんなことをしたら

いいか 反対にどんなことをしてはいけない

かを皆で話し合います。

 こどもに「何ができるようになりたいか?

」を聞くのもいいでしょう。我が家では幼稚

園の頃 自分でできることは自分でやれると

いいね ということで娘に聞いたら 娘が「

靴の紐を自分で結べるようになりたい」と言

うので 目標の一つとしてDoルールに加えま

した。

 また たとえば子どもがお友だちをもっと

増やしたいというなら そんためにはどうし

たらいいかを丁寧に話します。

 「お友だちを増やしたいなら どうしたら

いいと思う?」 「挨拶はした方がいい?し

なくてもいい?」「意地悪をするお友だちの

ことはどう思う?」「大きな声を出したら 皆

はどう思うかな?」「お友だちに嘘をつかれた

ら どんな気持ちがする?」 

親は 会話をリードしながら話を進めますが

ルールを決めは親ではありましせん。

子どもです。あまり難しいもにせず その年齢

でできそうなことを選びましょう。

 

 

「非認知能力」の育て方

      ボーク重子 著

       小学館 出版

22 「自分で学ぶ子」の育て方

競技かるたで鍛えた暗記する力は その後の

勉強を大いに助けてくれました。私はその後

数学の道に進んだのですが 公式などの記憶

に苦労した覚えがありません。かるたで鍛え

た暗記という素質が 役に立ったのです。

 七田式でも 小さい頃から俳句や漢詩を暗

唱して覚えていきます。これは俳句や漢詩そ

のものに意味があるというよりは 暗記力と

いう素質を高めるための素材です。なるべく

子供が暗唱しやすい リズム感のあるものを

選んで 素材に取り入れているのです。

 

 

10の基礎概念を教える

 

0歳から5歳の教育というと 「小学校の

内容を小さい子に詰め込むのでは」と勘違い

される方がいるのですが そうではありませ

ん。後に教えることが楽になるように 素質

を高める教育が この時期の教育です。

 では 具体的にどのようなことを教えてい

けばいいのでしょうか。

 私たちはこれを「10の基礎概念」と呼ん

でいます。10とは「色」「大小」「数」「

量」「空間認識」「比較」「順序」「時」「

お金」です。これらを就学前に身につけるこ

とが格段に増えるのです。

 

 

「自分で学ぶ子」の育て方

        七田 厚 著

        幻冬舎 出版

21 「自分で学ぶ子」の育て方

 そのため 私が父から文学を教わったのは

兄から2年遅れた3歳のときでした。図らず

も父は 1歳で文字を教える 3歳で文字を

教えるということを 我が家で実験したこと

になります。

 2年遅れの私は 最初は兄とは雲泥の差だ

ったそうです。兄がすぐに覚えたことを覚え

たことを覚えるのに1週間が過ぎた頃には兄

と同じようにさまざまなことをぱっと覚えら

れるようになったといいます。

 0歳から5歳の間に教育を始めるのがいい

のは 早く始めたほうが 親も子も楽だから

です。子供はより少ない時間で習得すること

ができますし 親も子供の覚えが早いためス

トレスがありません。

 もちろん5歳の間に教育を始めるのがいい

のは 早く始めたほうが 親も子も楽だから

です。子供はより少ない時間で習得すること

ができますし 親も子供の覚えが早いためス

トレスがありません。

 もちろん5歳を過ぎてしまったからといっ

て 諦めることはありません。

 5歳までの教育を勧めた父自身が 10代

の頃の学びで学問を身につけた人だったから

です。

 父は七田式を始める前の20年ほどの間英

語塾を開いていました。戦争が終わり 高校

の2年年下の人たちのクラスに編入したとき

には 父はクラスでいちばん英語ができなか

ったそうです。これではいけないと奮起し夏

休みを利用して3000語の英単語を覚える

など猛勉強をして ビリから1番になったと

いう努力の人でした。

 このように 何歳であっても勉強するのに

遅すぎることはないのですが 後になればな

るほど 身につけるためには相当な努力が必

要になるということは 間違いありません。

 小さなお子さんほど吸収が早いため 本人

は覚えるのが楽 そして親も 教えるのが楽

なのです。

 

「自分で学ぶ子」の育て方

      七田 厚 著

      幻冬舎 出版

26  非認知能力のすすめ  心の強い幸せな子になる0〜10歳の家庭教育

子どもの持ち物のルール

 

 基本ルールやDoルールのほかにも 我が

家ではいくつかの決めごとがありました。

 たとえば こどもの持ち物や買い物につ

いてです。「皆が持っているから 私も欲

しい」と言われれば親も少し心が動きます

が 我が家では 何かを買ってあげるかど

うかは他の家との比較ではなく 予算や我

が家の方針と必要性に照らし合わせて決め

ていました。

 高価ではあるけど 携帯電話を買ったの

は 他の家よりも早かったかもしれません

。というのも バレエで舞台に立つことの

多い娘は帰りが夜遅くなることも頻繁で常

に親と連絡が取れる状態にしておかないと

いけなかったためです。

 反対に 「皆がもっている」高価な時計

などは「別に必要なし」と判断して 私の

お下がりをあげたり低価格の代替品を探し

たりしました。

 そのときは娘を店に一緒に連れていき予

算内で娘に決めさせました。

 お友だちが持っているものすべてを買っ

てあげなくても 恥でも何でも「ありませ

ん。家計に余裕がないときや 値段的に我

が家の方針と合わないときは はっきり娘

にそう伝えていました。

 そのときもただ「お金がない」と言うの

ではなく 「パパとママが一生懸命働いて

得たお金を どう使うのがいいか」という

話し合いをしていました。子どもはどんな

に小さくても 大人の話を理解する力を持

っています。きちんと家族で話し合えば納

得します。

 

 

 また どんなときにも欲しいものは1回

目で買わないことで 衝動買いを我慢させ

るようにしていました。買うか買わないか

をまず考えさせ 買うときにも一番良い方

法で買う道を探すことで やみくもに買い

たいという衝動を抑えていたのです。これ

は我慢する心を育てるために大変有効です

 小さな頃からそうした環境をつくってお

くことが大切です。「欲しいものは何でも

かってもらう」のが当たり前の環境で育つ

と 「やってもらって当たり前」というメ

ンタリティが形成され 感謝の心が育たな

いからです。これでは「非認知能力」も育

ちません。

 

非認知能力」の育て方

   ボーク重子 著

   小学館  出版

25 『賢い子』は図鑑で育てる   究極の子育て

 勉強をネガティブにとらえさせないためには

なるべく学校で習う内容に親しみと自信をつ

けておくことです。

 そのために最適なツールが『図鑑』であり「

図鑑好き」が「勉強好き」につながっていくの

です。

 勉強が好きになると おのずと学力がついて

きます。そして、学力がつくと、心に余裕が生

まれます。そお余裕によって 学校の試験のた

めだけではない 新たな学びに好奇心をもって

取り組むことができるのです。

 そしてさらに うぬぼれや優越感ではまった

くなく みんなが知らない知識を自分はもって

いるというささやかな心の余裕は 自立をうな

がします。みずから 目的をもって学び続ける

子になるのではないでしょうか。

 ここで言う「勉強好き」な子は けっして学

習机に張りついているわけではありません。

 たとえば 理科の知識だけでなく考える力を

身につけてくると 家族でバーベキューをする

際にいかに早くうまく火をおこして 持続させ

るかを考えてくれるでしょう。

 お友達と かっこよくて そして速く飛ぶ紙

飛行機づくりに夢中になって 遠くまで帰って

こないかもしれません。「お母さん 通り雨が

くるよ」などと言って 助けてくれる日もある

でしょう。

 歴史が好きな子は そのうちんい家族旅行の

プランに口をだしてくるかもしれませんね。英

語に興味をもった子は 海外の文化にも詳しく

なり ヒップホップアーティストになりたいと

言い出すかも。

 彼らは 勉強が この広い世界の神羅万象に

結びついて もっと知りたい欲求を満たすこと

がいかに楽しいことであるかに 幼幼くして気

づいているのです。だから 「学び続ける」こ

とができる。 

 

 

 

 

 

「賢い子」は図鑑で育てる

      龍 靖之 著

      講談社 出版 

25  非認知能力のすすめ  心の強い幸せな子になる0〜10歳の家庭教育

ルールは家族の揉め事を減らし 問題をシン

プルにする

 

 また 我が家では「嘘をつかない」という

ルールも根づいていたため お互い間違った

事をしたら素直に話すのが普通のことになっ

ていました。

 たとえば 娘は宿題を忘れたときもそのこ

とを正直に話していましたし 私の方でも娘

が話したことに対しては 怒ったり批判した

りせず ただ黙って聞いていました。宿題を

忘れたことを叱るより 子どもが正直に話せ

る環境をつくる方が重要だからです。

 子どもに嘘をつかれたら 親は子どものこ

とが理解できなくなってしまいます。子ども

が嘘をつかなければいけないと思うような環

境にしないことが大切です。宿題を忘れた後

どうしたのか?ちゃんと提出したのか?そん

なことも話せばお子さんの非認知能力を伸ば

す良い機会にもなります。

 さらに 子どもが小さな頃はルールを忘れ

てしまうこともあります。そんなときは や

っていいことといけないことを その都度丁

寧に言ってあげることが必要です。

 こうしたことを繰り返していくうち 我が

家では揉める回数が減っていきました。何か

問題があったら家族のルールに立ち返り 穏

やかに話し合えばいいのです。すると 次第

に叱らなくても済むようになります。家族で

喧嘩することが亡くなり問題がシンプルにな

るのもルールの良い点です。

 我が家にルールの究極の問題は 「家族の

皆が幸せになること」です。

 毎日 幸せな気分ですごせるように家族の

ルールをつくったことを常に忘れないように

していました。誰かが途中でやめてしまった

ら それが崩れてしまいます。親がきちんと

伝える努力をすれば 4歳以上なら たいて

いはそうしたことが理解できるはずです。

 

「非認知能力」の育て方

   ボーク重子 著

   小学館  出版