34 「非認知能力」の育て方

 子供の「なぜ?」は考える力を引き出す

            絶好のチャンス

 

 では 家庭での声かけや対話は どのよ

うに行えは良いのでしょうか?

 

 年齢的な段階を追って 紹介していきま

す。

 

 3歳までの小さな子供の場合は 考える

力 が足りないのではなく 言葉を知らな

いために話せないという事もあります。そ

のため この時期には 親が子供を質問攻

めにして困らせるよりも 保護者が丁寧に

教えてあげるほうが良いでしょう。

 

 

 「これは車です」「赤い色をしているね

」「タイヤは何個ついているかな? 1、

2,3,4 全部で4つですね」「タイヤ

は、丸いね」という具合に 子供に丁寧に

話をしていきます。それによって 子供は

自信を失う事なく 知っている単語の数を

増やしていくのです。それを繰り返す事で

語彙が増え言葉の能力が発達していきます

 

 さらに大きくなると子供はたくさんの質

問を繰り出すようになる時期があります。

「どうして お空は青いの?」「犬はどう

して ワンワンっていうの?」……森羅万

象の難問から身近な疑問まで「どうして?

」を繰り返すのが幼児期の特徴です。

 

 あまりに質問されると うんざりしてし

まう親御さんもいるかもしれませんが こ

素晴らしい好奇心の芽生えを見過ごして

はいけません。これは 子供の考える力を

引き出す絶好のチャンスなのです。ここで

大切な事は 子供の問いにすぐに答えをだ

したり 無視するのはなく 「どうしてだ

と思う?」と親が問い返す事で子供に考え

る癖をつけさせましょう。

 

 もし子供の回答が間違っていたとしても

すぐに否定するのではなく その子が自分

で考えた事を認め なぜ そう思ったかな

どを詳しく聞いてみましょう。

 

 これによって 子供には考える力や発想

する力がついていきます。

 

 

 「非認知能力」の育て方

     ボーク重子 著

      小学館 出版